日本では鍼灸による片麻痺の治療はあまり普及していませんが、中国では鍼灸治療によって多くの片麻痺で悩む患者さまの症状が改善しています。

現病歴

某年7月14日に脳梗塞を発症しました。右片麻痺と右顔面神経麻痺、言語障害により発音がはっきりしない状況です。脳梗塞発症後5ヶ月間入院し、リハビリを受けましたがまだ歩行が遅く安定した歩行ができていません。さらに右手指が動かないため、右手指で物をつかんだり、握ったりすることができません。肘関節の動きも悪いです。

トリガーポイント鍼治療による片麻痺の肘の屈曲伸展の改善

院長からのメッセージが入ります

M.Mさん（女性 40代 仙台市）

脳卒中で片麻痺になると、手や足の筋肉が固くなります。特に膝関節や足関節、股関節まわりの筋肉が固くなると歩きにくくなります。また、肩関節や手関節のまわりの筋肉が固くなると腕や指が動きにくくなります。

鍼灸治療で関節のまわりの筋肉をやわらげることにより症状を改善することができます。 またからだ全体の血流がよくなるので、片麻痺の症状を改善させるだけではなく体調がよくなります。

失語症は顎の下にある廉泉のツボを使うことにより舌の動きを良くし症状を改善します。また左側頭部に頭皮針の言語区がありそのエリアにはりを打つことも大切です。

中国で行われている麻痺の鍼灸治療に米国で発展したトリガーポイント鍼灸治療を組み合わせることにより

さらにその治療効果をたかめることができるようになりました。

坐骨神経痛に有効なトリガーポイント鍼灸は臀筋（おしりの筋肉）の小殿筋や梨状筋のポイントを探しだし、はりをうちます。そうすることで足の痛みが改善されます。

坐骨神経痛で来院されたお客様にこのトリガーポイント鍼灸の治療をおこなったところ、痛みが改善されただけではなく、足がスムーズに動くとか、足が軽くなったという感想をいただきました。そこで足の麻痺の鍼灸治療に臀部のトリガーポイント鍼灸を加えたところ、中国で学んできた鍼灸治療単独より治療効果が高いので、トリガーポイント鍼灸も片麻痺治療の中に取り入れております。

脳卒中後遺症の片麻痺の人はおしりの筋肉が緊張して固くなっている場合が多く、それが原因で、足が上がりにくく歩行が困難になっている可能性があるのではないかと推測されます。

お電話　022-721-2373