うつとはどの様な症状か?
気分が落ち込みやすくて何もする気がしない。
食欲がなくて疲れやすい。体がだるい。
夜眠れない。
めまい動悸がする
息苦しい
うつの症状は上記の様な症状が現れます。
うつの症状の発症原因はよくわかっていないようですが、ストレスや環境の変化などが考えられます。それからホルモンの急激な変化により、自律神経のバランスを崩してしまったり、脳の血流の低下などの問題も考えられると思います。
もしこのような症状が現れたらドクターに相談するのがとても大切だと思います
私の長年の鍼灸治療の経験から申し上げますと、早期に鍼灸を開始すると症状の回復を早めることができます。当然お薬の服用も少量で済むことになります。
うつの症状を長引かせないためにも、早めに鍼灸治療を開始することをお勧めします。
鍼灸では、うつをどの様に治療するのか?
うつ的な症状を訴える方のほとんどは、首と後頭部の付け根にある、天柱と風池のツボがとても凝っている人が多いです。
この2つの部位に鍼を打つことによって脳の血流を良くすると、治療直後は少し眠くなりますが、その後目がはっきり見えるようになり、気分がスッキリします
イギリスでは、鍼灸治療はうつの症状の改善に効果があることを立証している研究所もあります。
私自身の経験ですが、仕事が忙しかったり、ストレスに晒されると、前述の天柱、風池周辺のあたりが非常に凝ってきます。そうすると、頭がぼーっとして集中力が低下し、うつ的な気分になって、眠りが浅くなります。
そういった場合にこの天柱と風池に鍼を打ち、頭の百会にも鍼を打つことにより、気分がスッキリした経験が何度もありますので、やはり天柱、風池のツボは極めて重要な経穴であると考えています
他にうつの鍼灸治療で重要なツボは、顔にあるツボです。まず最初に紹介するツボは太陽穴です。このツボは疲れ目にも良く効くツボですが、うつ的な症状にも効果があります。それから以下に説明する印堂や人中と一緒に使うと、よりリラックス効果を上げる事ができます。
眉と眉の間にある印堂穴はとてもリラックス効果が高いツボです。顔は敏感なので細い鍼で浅く刺入します。10分から15分ほど置鍼するとリラックスし心地よくなります。
次に紹介したいツボは、唇の上にある人中のツボです。このツボがうつ的な症状に効くと知ったのは、中国に留学しているときに担当教員の中医師から教えていただきました。
日本に帰って早速、うつ的な症状のお客様の人中に刺鍼したところ、気分がリラックスしたと喜んでくださいました。再度ご来院された時、人中の鍼をリクエストして頂きました。
またこのツボは意識が薄れた時に強力な刺激を加えることにより意識を回復させてくれるツボでもあります。
うつ的で食欲がない時はどのツボを使か?
まずリラックスするツボとともに胃腸の働きを活発にするツボを使います。例えば足三里や中脘(ちゅうかん)脾兪(ひゆ)などのツボを使います。それからムカムカする場合は内関に鍼をうつと効果的です。これらのツボに鍼を打つことにより、胃腸の働きを活発にし、食欲増進の効果が期待できます。
食欲がなかったり、ムカムカの症状があると、体力が消耗して、ますますうつの症状が悪化するといった悪循環を繰り返してしまいますので、胃腸の機能を高める事はとても重要なことです。
体質改善のツボ
それから夏の湿気が多い時や雨の日に、うつが悪化する場合は体内の水分代謝が悪くなり水毒が停滞して脳の血流が悪くなりうつ的な症状を引き起こしている可能性があります。水分代謝が滞り水毒が体の中にとどまると、頭がぼーっとして集中力が低下します。そして記憶力も低下し、うつ的な気分になりやすいのです
それから水毒がたまると、非常に体がだるくなります。こういった場合、栄養ドリンクなどを服用してビタミンを補給したとしても、水毒を体外から排出しない限り、だるさの改善は期待できません。ですから水毒を排出することが健康的な体を取り戻すには、とても重要な事になります。
このタイプの人は舌の苔が厚くなっていて、顔や足がむくみやすい状況にあります。
このような場合、水分代謝を活発にし、水毒が体内から排出しやすいツボを使います。足の三陰交や陰陵泉、腹部の水分などが、水分代謝を高めてくれるツボです。
サプリメントは何を服用したらよいか?
私は以前ビタミン学会に所属しておりまして、何回か栄養を研究している大学の先生の講義を受けたことがあります。専門の先生のお話しによると、ビタミンが不足すると、まず最初に精神的な症状があらわれるそうです。脳はビタミンをたくさん必要としているのです。ですからうつ的な症状を改善するにはビタミンやミネラルをしっかりと取ることが重要です。ただ食欲もなく、なかなか食事がとれない人は、サプリメントを摂取することをお勧めいたします。
ビタミンは1つのビタミンを大量にとっても意味がないことを、ビタミン学会の先生はおっしゃってました。ビタミンはお互いに助け合って体で作用するからです
それからミネラルは補酵素としてビタミンの働きを助けるので、マグネシウムやカルシウム等のミネラルもまんべんなく摂取する事が重要だそうです。ですからマルチビタミンミネラルを服用すると良いでしょう。
それから、年齢とともにビタミンミネラルの食事からの吸収率はだんだん下がってくるのでサプリメントで補給する事の重要性をビタミン学会の先生はおしゃっていらっしゃいました。
漢方薬はどの漢方が効果的か?
当治療院では鍼灸院に併設する漢方薬局がありますので、漢方の事も詳しく説明いたしましょう。
まずストレスがある場合は柴胡を中心とした精神をリラックスするような漢方を使うと良いでしょう。代表的な漢方薬は小柴胡湯や加味逍遥散などが挙げられます。
ストレスだけではなくて胃腸の症状があり食欲がない方には、香砂六君湯や柴芍六君子湯などストレスを緩和させながら胃腸の機能を高める漢方が良いと思います。
動悸の症状がある方には柴胡加竜骨牡蠣湯などがお勧めです。血流が悪く首や肩が凝りやすく、頭痛や動悸がする人には、還元清血飲をお勧めいたします。
鍼灸治療では気分がスッキリし、リラックスするだけではなく、血流が良くなり、体が丈夫になります。うつ症状でなやんでいらっしゃる方はお気軽に当治療院にご相談ください。
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