私が薬剤師として病院で勤務していた頃、薬の副作用に悩まされる患者さんが数多くいることに気づきました。副作用が少ない治療方法が無いかと悩んでいた私は西洋医学の限界を理解し、東洋医学へと視野を広げることにしました。

西洋医学は抗生物質を用いて感染症に対処することが得意でありますが、慢性的な疾患に対する有効性は限定的です。そこで、東洋医学に目を向け、中国の師匠から漢方薬の知識を学びました。漢方薬は、体質や症状に応じて自然の力を活用し、患者さんの健康を回復・維持することが出来て、副作用も極めて少ないことに気付きました。

漢方薬の学びを進めるうちに、経絡やツボについての興味が湧き、鍼灸の世界へと足を踏み入れることになりました。鍼灸は、ツボに鍼やお灸を用いることで、体内のエネルギーの流れを整え、慢性的な症状や痛みの緩和を目指します。さらに、鍼灸は身体全体のバランスを調整し、自然治癒力を高めることで、健康状態の向上を促す効果が期待できます。

私は、薬剤師としての経験を活かし、漢方薬と鍼灸の知識を統合して、患者さん一人ひとりに最適な治療法を提案できるよう努力しています。東洋医学の世界に足を踏み入れたことで、私の視野が大きく広がり、病院での勤務時代には考えられなかった新たな治療法やアプローチに出会うことができました。

今日では、私は鍼灸師として、患者さんたちの心身のバランスを整えるお手伝いをしています。鍼灸治療は、薬の副作用を最小限に抑えながら、自然治癒力を高めることで、患者さんの生活の質を向上させることができると信じています。

また、長年治療を行って、自分で新しい治療法を発見することに成功しました。今では、リハビリ鍼灸研究会を立ち上げ、鍼灸師やお医者さん向けにセミナーを行なっております。リハビリ鍼灸研究会では「パーキンソン病」や「麻痺」の治療方法を学ぶことが出来ます。

私の体験を通じて、西洋医学と東洋医学の融合が、患者さんの健康や幸せに繋がることを強く感じており、今後も学びを深め、患者さんたちに最善のケアを提供し続けることを目指しています。そして、私自身も鍼灸師として成長し続けることで、より多くの人々の健康と幸せに貢献できることを願っています。